【産後の姿勢、運動器】第7回 その筋トレ、逆効果です

07 その筋トレ、逆効果です

第7回 その筋トレ、逆効果です

「産後は腹筋したほうがいいですよね?」
「YouTube見ながら頑張ってます!」

最近は、
産後トレーニング動画も増えていて、
頑張ってケアされているママさんも多いです。

でも実は、
その筋トレが逆効果になっているケースも少なくありません。

神戸市北区や三田市でも、

・腹筋したら腰が痛くなった
・頑張ってるのにお腹が戻らない
・股関節がつらくなった
・尿もれが悪化した

というご相談はとても多いです。

なぜそんなことが起こるのでしょうか。


産後の体は「普通の筋トレ」が合わないことがある

産後の体は、
妊娠前とは違う状態です。

特に多いのが、

・腹圧がうまく入らない
・骨盤底筋が弱っている
・呼吸が浅い
・反り腰になっている

という状態。

この状態で、
勢いよく腹筋をするとどうなるか。

お腹ではなく、
腰や首ばかり使ってしまうことがあります。

つまり、
「鍛えているつもり」が、
別の場所を酷使してしまうのです。


「お腹をへこませる」が逆効果になることも

産後ママさんで多いのが、

「お腹を引っ込めなきゃ」

と常に力を入れている状態です。

ですが、
これが強すぎると、

・呼吸が止まる
・肋骨が固まる
・骨盤底筋に負担がかかる

ことがあります。

さらに、
無理に腹圧をかけることで、

・尿もれ
・腰痛
・股関節痛

につながるケースもあります。

つまり、
「締める」ばかりでは、
体はうまく機能しないのです。


実は「感覚」が抜けていることが多い

産後は、
お腹周囲の感覚がうまく戻っていない方が少なくありません。

・どこに力が入っているか分からない
・お腹が動かない
・呼吸と連動しない

そんな状態で筋トレをしても、
狙った筋肉が使えないことがあります。

特に、
反り腰タイプの方は、
腹筋運動でさらに腰を固めてしまうこともあります。

だからこそ大切なのは、

「鍛える前に感じられること」

なんです。


研究でも産後運動は「段階」が重要とされています

産後運動については、
段階的に進める重要性が示されています。

Postpartum exercise among Nigerian women: issues relating to exercise performance and self-efficacy.

また、
産後の体幹機能や骨盤底筋への配慮も重要とされています。

つまり、
「とにかく鍛える」ではなく、
今の状態に合った運動を選ぶことが大切なのです。


SNSの情報だけでは危険なことも

最近は、
SNSでたくさんの産後ケア情報が見られます。

もちろん、
良い情報もたくさんあります。

ですが、
その運動が、

・今の自分の状態に合っているか

までは分からないことが多いです。

例えば、

・反り腰タイプ
・力が入りすぎるタイプ
・呼吸が浅いタイプ

では、
必要なことがまったく違います。

だからこそ、
「流行っているから」
ではなく、
“今の自分に必要か”
を見ることが大切です。


当院で大切にしていること

当院では、
いきなり鍛えることはしません。

まずは、

・呼吸
・感覚
・姿勢
・力の入り方

を確認しながら、

「ちゃんと支えられる状態」

を作ることを大切にしています。

また、
女性施術者として、
育児中のリアルも理解しています。

「頑張らなきゃ」
と思っているママさんほど、
実は力を抜くことが必要なケースも多いからです。

知識も常にアップデートしながら、
機能性医学的な視点も含め、
“無理なく戻せる体づくり”
をサポートしています。


最後に

産後ケアで大切なのは、
「とにかく鍛える」ことではありません。

むしろ、

・呼吸できる
・感覚がある
・自然に支えられる

そんな土台が先に必要です。

頑張っているのに変わらない時は、
やり方ではなく、
“順番”が違うのかもしれません。

次回は、
「腰痛の次に壊れやすい場所」
についてお話しします。


参考文献**

Postpartum exercise among Nigerian women: issues relating to exercise performance and self-efficacy.


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