【産後ママの「これって普通?」相談室 】~梅雨・夏の赤ちゃん編 No3~

03 授乳ばかり…これって脱水?

第3回 授乳ばかり…これって脱水?

暑くなってくると、

「最近、いつもよりおっぱいを欲しがる気がする」

「何度授乳しても欲しがるので心配です」

というご相談をいただくことがあります。

神戸市北区や三田市でも、蒸し暑い日が増えてくるこの時期は、赤ちゃんの授乳に関するお悩みが増える季節です。

特に初めての育児では、

「母乳が足りていないのかな?」

と不安になるママも少なくありません。

でも実は、暑い季節ならではの理由が隠れていることもあります。


赤ちゃんも暑いと喉が渇きます

大人が暑い日に水分を欲しくなるように、赤ちゃんも汗をかけば水分が必要になります。

特に赤ちゃんは体の多くを水分が占めており、体温調節もまだ未熟です。

そのため暑い時期は、

・授乳回数が増える
・おっぱいを欲しがる時間が短くなる
・こまめに飲みたがる

ということがあります。

これは必ずしも、

「母乳が足りていない」

という意味ではありません。

喉が渇いた時に少しずつ飲みたいという場合もあるのです。


脱水のサインを知っておきましょう

暑い時期に気をつけたいのが脱水です。

特に赤ちゃんは自分で「喉が渇いた」と伝えることができません。

次のような様子がある場合は注意が必要です。

・おしっこの回数が減る
・おむつがあまり濡れていない
・唇や口の中が乾いている
・機嫌が悪い
・ぐったりしている
・泣いても涙が少ない

こうした症状が見られる場合は、小児科への相談も検討しましょう。


授乳中のママも脱水になりやすい

実は、赤ちゃん以上に注意してほしいのがママです。

母乳の多くは水分からできています。

そのため授乳中は、思っている以上に水分を使っています。

さらに、

・抱っこ
・家事
・寝不足
・暑さ

が重なることで、

知らないうちに脱水気味になっていることもあります。


こんな症状はありませんか?

水分不足になると、

・頭痛
・だるさ
・疲労感
・めまい
・集中力低下

などが起こりやすくなります。

当院でも、

「最近なんだかしんどい」

「疲れが取れない」

というママさんのお話をよく伺います。

その原因は一つではありませんが、水分不足が関係していることもあります。


機能性医学的に見ても水分は大切です

体の中では、

・血液循環
・体温調節
・老廃物の排出
・栄養素の運搬

など、多くの働きに水分が関わっています。

特に産後は回復の途中であり、睡眠不足や疲労も重なります。

だからこそ、

「赤ちゃんに飲ませる」

だけでなく、

「ママ自身も飲む」

ことが大切です。


当院で大切にしていること

当院では赤ちゃんのお悩みだけではなく、ママ自身の体調も大切にしています。

女性施術者として出産や育児を経験しているからこそ、

「育児中は自分のことが後回しになる」

という現実もよく理解しています。

また、知識を常にアップデートしながら、機能性医学的な視点も取り入れ、ママが少しでも元気に育児を続けられるようサポートしています。


最後に

暑くなると授乳回数が増えることがあります。

それは必ずしも母乳不足ではなく、水分を欲しがっているサインかもしれません。

赤ちゃんの様子を見ながら、

・おしっこの回数
・機嫌
・元気さ

を確認してみてください。

そして忘れないでほしいのが、ママ自身の水分補給です。

暑い中、毎日赤ちゃんのお世話をしているだけでも十分頑張っています。

次回は、「抱っこだけで汗だくです」についてお話しします。


参考文献**

Breastfeeding and maternal hydration: a review of the evidence
Clinical Practice Guideline for Maintenance Intravenous Fluids in Children