【産後ママの「これって普通?」相談室 】~梅雨・夏の赤ちゃん編 No6~

06 寝ているのに疲れが取れない…なぜ?

第6回 寝ているのに疲れが取れない…なぜ?

「昨日はいつもより寝られたはずなのに疲れている」

「赤ちゃんがまとめて寝てくれたのにスッキリしない」

そんなことはありませんか?

産後ママのお話を聞いていると、

「とにかく疲れが取れません」

という声を本当によく耳にします。

神戸市北区や三田市でも、産後ケアで来院されるママからよくご相談いただく内容です。

そして多くの方が、

「寝不足だから仕方ないですよね」

と言われます。

もちろん睡眠不足は大きな要因です。

しかし実際には、睡眠時間だけでは説明できない疲労も少なくありません。


睡眠時間と睡眠の質は別の話です

例えば7時間寝ていても、

・何度も目が覚める
・眠りが浅い
・夢ばかり見る

という状態では十分に回復できないことがあります。

特に産後は、

赤ちゃんの泣き声を気にして眠りが浅くなったり、

授乳で何度も起きたりするため、

睡眠の質が低下しやすいと言われています。

「寝ているのに疲れている」

という方は、睡眠時間だけでなく睡眠の質にも目を向ける必要があります。


体は寝ている間に回復しています

私たちの体は睡眠中に、

・脳の整理
・ホルモン分泌
・組織の修復
・免疫機能の調整

などを行っています。

つまり睡眠は単なる休憩ではなく、体を回復させる大切な時間です。

ところが産後は、

・睡眠の分断
・ストレス
・育児への緊張

などによって十分な回復ができなくなることがあります。


疲れの背景に栄養不足が隠れていることも

機能性医学では、

「疲れている」

という症状を考える時、

睡眠だけではなく栄養状態にも目を向けます。

なぜならエネルギーを作るためには、

・タンパク質
・鉄
・ビタミンB群
・マグネシウム

などの栄養素が必要だからです。

いくら寝ても材料が不足していれば、体は効率よく回復できません。


実はストレスも体力を消耗します

育児中は、

赤ちゃんの体調

家事

家族のこと

将来への不安

など、常に考えることがあります。

脳はストレスを感じるだけでもエネルギーを消費します。

そのため、

体は休んでいるはずなのに疲れている

という状態が起こることがあります。

特に真面目で頑張り屋さんのママほど、この傾向が強いように感じます。


30代後半から40代は回復力も変化します

20代の頃は徹夜しても翌日には元気だった。

そんな経験がある方も多いと思います。

しかし30代後半から40代になると、

ホルモンの変化や体力の変化によって回復に時間がかかるようになります。

そこへ、

妊娠・出産・育児

が加わるのですから、疲れやすくなるのは当然とも言えます。


機能性医学では原因を一つに決めつけません

機能性医学では、

「疲れ=睡眠不足」

と単純には考えません。

その背景に、

・睡眠の質
・栄養不足
・鉄不足
・血糖値の乱れ
・慢性的なストレス

などがないかを考えます。

人によって疲れの原因は違うからです。


当院で大切にしていること

当院では肩こりや腰痛だけでなく、産後ママの体全体をみることを大切にしています。

女性施術者として出産や育児を経験しているからこそ、

「疲れているのに休めない」

というママの現実もよく理解しています。

また、知識を常にアップデートしながら機能性医学的な視点も取り入れ、不調の背景に目を向けることを大切にしています。


最後に

寝ているのに疲れが取れない。

それは決して気のせいではありません。

睡眠時間だけではなく、

・睡眠の質
・栄養状態
・ストレス
・体の回復力

などが関係していることがあります。

もし最近、

「何をしても疲れが取れない」

と感じているなら、体からのサインかもしれません。

赤ちゃんのお世話を頑張るように、自分の体も大切にしてあげてください。

次回はいよいよ最終回、

「その夏バテ、鉄不足かもしれません」

についてお話しします。


参考文献**

Sleep and fatigue in the postpartum period
Postpartum fatigue and evidence-based interventions
Role of micronutrients in energy metabolism and well-being